大変ご無沙汰しております。
ついに前期は一度もブログを更新することができませんでした。
9月で期を終え、この10月1日より第20期目となりました。
実は2025年4月に本社移転を行いました。
創業からみると3回目の移転です。
移転と簡単に言いますが、
物件探しから契約手続き、
内装工事から引越し、
その後の原状回復に至るまで結構大変なのです。
四ッ谷駅から麹町駅というほんの一駅程度の距離の移転です。
四ッ谷駅の前は半蔵門駅というところで10年ほど営業しておりました。
麹町と半蔵門は徒歩3-4分ほどの距離です。
何が言いたいかというと、
前にあった事務所と同じエリアに戻ってきたということです。
ですが4年経つと結構景色は変わったもので、
新たなお店がいくつもオープンしていたり、
ビル自体が解体され新築されていたりもありました。
そしてさきほど申し上げた通り、
移転するということは旧事務所の原状回復が必要になります。
そして新事務所は新たな内装工事が必要となります。
昨今のインフレ、人件費の向上、原価率の向上などに伴い
諸々の諸費用が急激に上がっております。
他の経営者の方や不動産業の方に聞いても
原状回復費用がこの数年で倍になったという声も多く、
当然、当社も例外ではありませんでした。
移転も一苦労です。
しょうがないですね。
さて業界を賑わした大きなニュースとしては
「ミュゼプラチナムの破産手続き開始」が一番にあげられるでしょう。
驚くべきことはその債権者の数。
一般顧客を含め123万人以上と言われています。
当社も若干ながら取引がございました。
その123万のうちの1社ということです。
幸か不幸か取引も小さく、今のところ大きな損害とはなっていません。
実は「どこでもミュゼ」というFCを2025年4月に開始し
顧客は既にそちらに移行されています。
つまり公表されているような債権者の数には至っていないようです。
厳密には「債権者として対象となりうる数」といったところでしょうか。
しかし、このどこでもミュゼ
スタート時には100店舗以上が一斉に稼働開始するという離れ技を成し遂げています。
この構想から開始まで1ヶ月ほどだそうです。
最後までとんでもない会社ですね。
若干のコース契約に修正が入ったものの
ほぼこれまで通りの施術が受けられる、ということもあって
お客様には大きな混乱は起こっていないようです。
良いか悪いかは置いといて
我々としては消費者問題を最小限に留めていただき、
上手に閉鎖手続きに入ったように見受けられます。
そして経営に影響する大きなニュースとしては
最低賃金の引上げ、年収の壁の引上げではいでしょうか。
こちらは今後(最低賃金は2025年10月3日開始)の部分ではありますが
東京都は最低時給が1,226円と決定しています。
上がりましたねぇ。
経営者の皆さん、今月からですので、
対象となる従業員がいましたら忘れずに手続きしておきましょうね。
しかし、私が初めてバイトしたのは故郷福岡県でしたが、
かれこれ30年ほど前で時給800円弱ほどだったように記憶しています。
しかしながらここは我が国日本。
「社会保険料の増加」ということが収入を圧迫しています。
給料が多少上がっても手取りは減ってるんじゃないかという話ですね。

こちらの表、導入当初から3倍とありますが、
まぁ昭和17年と比較するのもどうかと思いますけどね。
失われた30年と言われてることを思えば
この30年で見てもかなり大きく上がってることが見受けられると思います。
それに対して平均年収はどうかというと

この30年間ほぼ上がってません。
やはりこの30年間、ただただ手取りは減ってきた、ということですね。
今後人件費が上昇していきますが
これまでのマイナスを取り戻し始めたに過ぎないということです。
そして経営する側はと言いますと、
当社は冒頭に申し上げた通り、
会社設立20周年を迎えますが、
失われた30年の中での20年なのです。
このインフレ、人件費の上昇に対して
ついていくのは中々至難の業で、
実は売上への転嫁ができていません。
キャッシュレスが急激に進んでいる昨今
我々の業界は儲かってるでしょ?という声も聞こえてきます。
実は国のキャッシュレスを推進する流れは出来つつありますが
同時にその推進のために、手数料の引下げが並行して行われており
取扱高が増えても売上は横ばい、といったような状況が続いております。
色んな業界があります。
AIなどの業界は右肩上がりでしょう。
対して縮小している業界もあるでしょう。
少子高齢化に伴い社会保障費も今後増大していきます。
不安定な国際情勢に伴い防衛費も増大していくでしょう。
政治の話は控えますが、
これから自民党の総裁選も行われます。
全ての業界を救うことはできないでしょうが、
この難しい局面を乗り越えて
強い日本を作ってほしいですね。
そしてここ数年同じような話をこのブログでも発信していますが、
コロナ融資やコロナ禍における社会保険料の猶予などに伴う倒産の増加
冒頭のミュゼプラチナムもあり、2025年に入っても止まりません。
政治が救えるとは思いませんが、
消費税や社会保険料の問題については
多くの中小企業が頭を抱えているのも事実ですので
何か光明が見えるようになるといいですね。
それでは皆様
第20期を迎えましたミューチュアルトラストを
これからも宜しくお願い致します。
株式会社ミューチュアルトラスト
代表取締役 西本政美










